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あきない世傳 金と銀 波乱万丈の奔流編 [本のはなし]

ある雑誌の星占いにこんなことが書いてあった。ちなみに星座は山羊座。

 現在、あなたの人生で何かが停滞しています。完成直前だったあなたの「巣」が、作りかけのまま放置されているか、度重なる嵐のダメージによって、見るも無残な状態になっているのかも−−? 

 ドッキリである。たしかに停滞感はある。オフィスを開設して2年経つが、自宅でパソコンに向かって仕事していることのほうが多く、活用されているとはたしかに言い難いし…。
続いてこんなことが・・・

 4/8~4/14の間は、あなたの住まいや家族関係、専門分野について、大きな動きがあるでしょう。・・・5/19頃、そろそろ覚悟を決めなければならないようですよ! だって。

 なんの覚悟だろう…。

 で、今日のおすすめブックは、停滞することのない、女の物語。
 おなじみ、高田郁の『あきない世傳 金と銀』の第3巻「奔流編」が出た。

 幼くして父と兄を失った幸は、実家を遠く離れ、女衆として大坂天満の呉服商「五鈴屋」に入る。やがてその聡明さを買われて、父が嫌った商人の嫁となる。店主、四代目徳兵衛の後添いになったのである。だが、夫は不慮の事故であっけなく死亡、17歳にして寡婦となってしまう。
ところが、四代目の弟、惣次が幸を娶ることを条件に五代目徳兵衛を継ぐと宣言する…。これが前巻までのあらすじ。
 無能な四代目とは異なり、惣次は商売には熱心ではあるものの、雇い人の扱いが酷く、人間的な面で受け入れ難いところがあるのだ。
 だが、幸の脳裏にかつての五鈴屋の番頭、治兵衛の、「今は、商い戦国時代」「お前はんは戦国武将になれる器だすのや」という言葉が蘇る。商いの戦国武将になってやろうと決心する幸。

惣次は言う。「私には商いしか生きる道はない、と思うてる。商いでは誰にも負けとうはない。そのためには今のままではあかんのだす」「あんたを嫁にしたら、もっと強うなれるやろ」

一緒になってからは、惣次は幸を慈しみ、一層、商いに励むようになる。やがて江戸に店をだすという計画を明かす惣次。そのためには資金を蓄えなければならない。
惣次は母の反対にも耳を貸さず、取り立てのやり方を変え、番頭から丁稚まで一人一人に売上のノルマを科す。皆が言われたことをやるのではなく、自分の頭を使って売上を伸ばす工夫をしろというのである。
 その一方で、生糸の産地として名高い近江に目をつけ、絹織の生産を勧めるべく、みずから近江に出向いていく。

ところで、最近、朝日新聞に滋賀県長浜で相撲のまわしが織られているという記事が載っていた。この強い絹織物こそ、この物語に出てくる絹織なのだ。
 
 幸は、自分なりに店に貢献できることはないかと考え、新しい宣伝の方法を次々と考え出す。それは人気を呼び、五鈴屋は広くその名を知られるようになる。一方で、それが自分の手柄ではなく、惣次のおかげと振舞う幸。惣次は自分が幸を守る。幸は自分の影に隠れていれば良いと考えていることを知っているからだ。商いの戦国武将となると決意した幸と惣次との間に広がっていく間隙。

 それは、惣次が近江の村との商いの中でとった信義にもとるやり方が明るみに出たときに、決定的なものとなる。幸に手を挙げる惣次。どうなる幸…。

 相変わらず、波乱万丈の物語は続いていく…。

 たしかに幸の生活と比べれば、私の生活は停滞していると言わざるを得ない。ふ〜む。5/19までに何か考えなければいけないか。

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