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東日本大震災後の人知れぬ救援活動 [本のはなし]

FaceBookをやっていると、世の中、動物好きの人たちがいかに多いかがわかる。
私の周辺にも犬好き、猫好きが多い。

本屋でこの人も犬好きだったのかという本を見つけた。
それも単なる犬好きではない。
身を挺して犬や猫を救出しようとする活動をみずから取材して書かれた本だ。
それも、著者はあの森絵都さん。
『おいで、一緒に行こう』(文春文庫)

文庫で出たのは1年前。
単行本が出たのは2012年3月だから、震災から1年目だ。
このドキュメントが始まるのは2011年5月28日だから、震災からわずか2か月余のこと。
まだ、津波被害も原発事故による放射能汚染の問題も生々しい、危機的な時期である。

絵都さんはご主人と一緒に車で都内の自宅から南相馬市に向かう。
車のトランクには「ペットレスキュー用品」を山のように詰めて。
同行するのは文芸春秋社の編集者とカメラマン、週刊文春の記者それぞれ1名。
目的は、原発事故の後の警戒区域に取り残されているペットの救援活動の取材。
知らなかったが、絵都さんはそれより数年前に、犬の保護問題をあつかったノンフィクション本を上梓していたのだという。ずっと気にかけていたのだ。

当時、いち早く取り残されたペットの救援に乗り出した動物愛護家たちがブログやツイッターでいろいろとその状況を報告し、発信していたらしい。参照:http://tohoku-dogcat-rescue.com/
そのなかの一人、中山ありこさんという福井在住の40代の女性と知り合い、彼女の現地でのレスキュー活動に同行し、記事にすることになったのだ。

震災後の恐ろしい道路事情や被災地の様子については、救援に向かった日赤関係者の話をいろいろと聞いていたが、そこにわざわざ入っていき、飼い主も家もエサも失った動物たちをレスキューしようと考える人がいるとは、想像だにしなかった。

しかも、立ち入り禁止区域ともなれば、見つかれば逮捕されてしまう。
警察に見つからぬよう、まるで犯罪者のように活動しなければならないのだ。
それも、夜を徹して姿を求めて探しまわったり、保護用のケージに入ってくるのを待ったり。

見つけて保護したとしても、ペットたちはけがをしていたり、病気だったりしてその手当が必要になる。里親も探さなければならない。
わざわざ福井から定期的に被災地に出かけてこの活動をしているありこさんのブログは今も活動中。
http://blog.livedoor.jp/ariko602/archives/2016-10.html 
http://ameblo.jp/ariko602/
FaceBookは、こちら。https://www.facebook.com/ariko.nakayama?fref=ts

家に置いてきた犬や猫を何か月も警戒区域に入って探し求める人。
保護された犬や猫の里親になる人。
みんなほんとうに動物好きの人たちなんだなと思う。
ペットを飼ったこともなく、さほど飼いたいとも思わない私でさえ、保護された犬や猫の様子を知ると、涙が出てくる。
レスキュー活動中の写真や、その後の保護犬たちの様子を描いたイラストなども。

それに対して、動物たちについては知らんぷり、保護活動をする人たちを取り締まる警察や行政は、ほんとに何をやっているのだと、怒りがわいてくる。
やんばるの海でいま起こっていることも、同じなんだな。
貴重な自然や動物を守ろうといくら呼びかけたって、為政者たちは痛くもかゆくもないわけだ。
沖縄の人さえも、大事には思っていないのだろう。
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